
こんにちは!先日、一般社団法人中部地域づくり協会主催の「令和6年度 第3回中部地域づくり講演会」に参加してきました。今回のテーマは「建設業界における働き方改革の推進」。建設業界における課題やその解決に向けた新しい取り組みについて深く学べる機会となりましたので、その内容をご紹介します。
基調講演の内容
まず、基調講演では「建設業界における働き方改革の推進」をテーマに働き方改革に向けた3つの視点が示されました。
① 建設産業の働き方改革における3つの視点
働き方改革
最初に、建設業界における働き方改革の重要性が強調されました。現場の労働環境を改善し、効率的に働ける仕組みを作ることで、労働力の確保や生産性向上につながります。特にICTの導入や現場作業の効率化が鍵となると説明されました。
担い手確保
次に、担い手確保の視点が取り上げられました。建設業界では、若者の入職が少ないことが大きな課題です。地域に必要な人材を確保するためには、業界全体で積極的に魅力をアピールし、安定した雇用を提供することが重要です。
経営力向上
最後に、経営力の向上が課題として挙げられ、経営者が労働環境の改善に対して十分な認識を持ち、効率的なマネジメントを行うことが業界全体の発展に寄与すると指摘されました。
また、定着対策に関する重要な指摘もありました。それは、若者と経営者側の意識の乖離です。若者が離職した原因で最も多かったのは「雇用が不安定であること」。一方、経営者側の問題意識は「作業がきつい」という点が一番多いというギャップが存在します。このようなズレを解消し、正しい定着対策を実践するためには、上司の方からの働きかけによって、理解のきっかけを作ることも必要です。
② チームで成果をあげる〜建設ディレクターがもたらす効果〜
次に、「チームで成果をあげる〜建設ディレクターがもたらす効果〜」というテーマで、建設ディレクター(現場の指揮をとる役職)がどれほど重要であるかが説明されました。建設ディレクターは、単なる指示を出すだけでなく、チーム全体のコミュニケーションを円滑にし、各メンバーが最大限の能力を発揮できるようサポートする役割を担っています。これにより、現場の効率や品質が向上し、働き方改革にもつながることが期待されます。
基調講演の後、トークセッションと質疑応答の時間があり、テーマは「建設業界における人材の定着と人材育成」でした。このセッションでは、参加者と講師が活発に意見交換を行いました。

人材の定着に関しては、特に若手の離職を防ぐためには育成の仕組みが非常に重要であることが強調されました。研修や教育体制をしっかり整え、若手社員が長期的に活躍できる環境を作ることが求められています。また、定着を促進するためには、上司や先輩社員の指導力や、現場環境の改善も欠かせません。
人材育成においては、技術的なスキルだけでなく、リーダーシップやチームワークといったソフトスキルも重視されるべきだという意見が出されました。特に、現場での指導や育成をしっかりと行い、成長を実感できる仕組みが大切だと感じました。
今回の講演会を通じて、建設業界の働き方改革について深く学ぶことができました。特に、働き方改革を進めるためには、労働環境の改善や人材の確保・育成だけでなく、経営者と従業員の意識のギャップを解消し、正しい定着対策の実践が重要だと感じました。
まとめ
今後の仕事にも生かし、よりよい職場環境にするべく実践していこうと思います。それでは、また次回のブログでお会いしましょう!