上下水道

不明水対策 

 下水道事業における不明水は,下水道経営の悪化の原因になるとともに,衛生上のリスクの増大,公共 用水域の水質保全および交通障害などが懸念される「下水道事業の問題のひとつ」であり,自治体 自らが不明水の実態および不明水の増加傾向などを把握することで,より健全な下水道経営と様々なリス クの事前回避を実現することが可能となります。そのため,不明水の実態把握が重要となります。

 当社では、経済的かつ効率的な調査手法や解析・計画等を実施して下水道管路施設の不明水対策に取り組んでいます。

不明水調査解析

名 称: 松園第一分区浸入水調査

場 所: 岩手県盛岡市

概 要: 汚水管路施設の不明水調査


 公共下水道諸施設の維持管理に悪影響を与え、経済的負担をもたらす不明水(雨水浸入水、常時(地下水)浸入水)の現状を把握し、今後の維持管理も含めた不明水対策事業計画の策定を行いました。

 不明水対策は「緊急かつ短期に実施する当面の対策」と、「中長期的に対処する抜本的対策」に分類されますが、当初計画の実施状況やその効果評価を考慮して中長期の対策計画を立案しました。対策の実施にあたっては、現時点においての緊急性や削減効果実績を考慮し、目標を設定して計画に基づき効率的かつ効果的な対策が行えるものとなっています。

送煙調査解析

名 称: 下水道本管送煙調査

場 所: 岐阜県

概 要: 不明水調査に関わる送煙調査及び削減計画


 不明水調査には、流量調査、音響調査など様々な方法があります。送煙調査では、不良箇所の確認が目視でできますが、消防等地元の協力が必要になります。

 下水道事業では、不明水として若干の汚水量の増加を計画時点から見込んでいます。しかし、この不明水量が許容値を超えると、水処理施設に大きな負荷が掛かるとともに水処理コストに大きく影響します。このため各ブロックを区分した流量観測調査や音響調査、送煙調査など多種の調査手法の中から不明水の軽減を図るための最適な手法を提案しました。当社は、地域情勢や過去のデータ等から最も効果的な調査手法を提案しています。

主な業務実績 令和2年度 鴨川第44-1処理分区下水道誤接続調査業務(南管-R2-S715) さいたま市
令和元年度 久寺家1.2丁目地区不明水詳細調査(取付管)解析業務委託 千葉県我孫子市
さいたま市鴨川第44-1処理分区下水道誤接続調査業務(南管-28-S711)
平群町公共下水道緑ヶ丘A地区管路調査解析検討業務 奈良県平群町
桜台分区不明水対策調査業務委託 岩手県盛岡市