水処理施設
下水道施設は、公共用水域の水質保全が第一の目的となっています。このため、各家庭や企業から排出された汚水は、終末処理場により水処理され公共用水域に放流されます。この終末処理施設では、様々な方式により水質浄化を図っていますが、一般的には最初沈殿池~反応槽~最終沈殿池を経て水処理されています。当社では、公共下水道施設の水処理施設に加え、農業集落排水施設など各種の水処理技術に携わるとともに、最新の手法を取り入れて施設設計を行っています。
流域下水道終末処理場
名 称: 境川浄化センター
場 所: 愛知県刈谷市
概 要: 水処理施設(V=34,800m3/日)増設設計
水処理施設の設計は、土木/建築部門のほかに機械、電気、設備等多岐に渡る部門が横断的に関連してくることから、各担当の調整及び全体の把握が重要になります。
水処理施設の増設設計では、当初計画からの変遷、今後の人口動向(汚水量の予測)等、当初計画されていた内容とは大きく異なる場合があります。このため、基本的な事項からの確認/修正/訂正などが必要になるとともに、機器設備も時代の動向を踏まえ現状に合致した施設にする必要があります。
当社では、最新の技術に着目する一方、既存の技術との差異を明確にしたうえで新規採用・機種変更・現状維持等を検討し、施設に対して最良となるような提案を行っています。
名 称: 大曲処理センター
場 所: 秋田県大仙市
概 要: 流域下水道水処理場設備の更新設計
本処理センターは、計画日最大汚水量 32,900m3/日(全6系列)で、そのうち1系水処理施設(5,400 m3/日)の設計を行いました。
雄物川流域下水道事業の終末処理場である大曲処理センターの水処理設備(機械・電気)の更新・増設をするための設備設計です。対象施設は、反応タンク、最終沈殿池、塩素消毒施設で、各施設の機械・電機設備の更新設計を行いました。最新の技術に着目する一方、供用中の施設での更新工事であることから、施設運転に対しての影響が最小になるよう、機種選定や更新工事計画を検討しました。
主な業務実績 | 令和4年度 北部流域処理場3号汚泥焼却炉改築工事実施設計業務委託 |
令和4年度 相模川流域下水道 右岸処理場 水処理第2系列最初沈殿池設備改築工事設計業務委託 神奈川県 | |
令和3年度 矢作川流域下水道事業の内耐震設計業務委託(汚泥焼却炉電気棟) | |
令和3年度 右岸流域処理場汚泥搬送配管架台基礎実施設計業務委託 埼玉県 | |
令和3年度 古利根流域処理場1系最終沈殿池設備改築工事実施設計業務委託 埼玉県 | |
令和2年度 市野川流域小川中継自家発電設備ほか改築実施設計業務委託 埼玉県 | |
令和2年度 古利根流域処理場2系水処理施設ほか改築工事実施設計業務委託 埼玉県 |