上下水道

バイオマスエネルギー  

 下水由来の汚泥については、全国約1,900箇所の下水処理場のうち、消化槽を有する下水処理場は約300箇所あります。この下水汚泥の消化に伴うバイオガス(消化ガス)の約7割は既にエネルギー利用(消化槽加温、ガス発電等)されており、残りは大気中へのメタン放出を防止するために焼却処分されているのが現状です。当社では、東日本大震災を契機に見直されている再生可能エネルギーに着目し、未利用となっているバイオマスエネルギー等を目的として様々な技術提案を行っています。

消化ガス発電施設

名 称: 消化ガス発電施設

場 所: 岐阜県大垣市

概 要: 下水道由来のバイオガス発電可能性の検討


 消化ガスを加温のみに利用していた現状を踏まえ、分散型発電(小規模分散型)により機器の維持管理性や増設等の容易性も踏まえ消化ガス発電による売電を検討しました。下水道経営の効率化と再生可能エネルギーの有効利用についての提案になります。

 消化ガスの一般的な利用方法としては、発生したガスをボイラにより燃焼させ、発生した熱を用いて消化槽(メタン発酵槽等)の加温・保温による利用が多くなっています。しかし、この利用方法では、廃棄物の処理としてバイオマスを連続処理する必要があることから、熱需要側の需要の変動に合わせてガス発生量の調整ができない等の不利な点があります。当社では、これらの点に着目し、発電~売電として下水道施設としての効率的利用を提案しています。

主な業務実績

大垣市浄化センター消化ガス発電設備検討業務委託

再生可能エネルギー固定買取制に伴う協議資料作成業務委託